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男性不妊症・精索静脈瘤の手術が保険でできます

2022.10.1
お知らせ
看護師より

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こんにちは。
泌尿器科担当の看護師岩谷です。

男性に原因があるカップルが24%、女性に原因があるカップルが41%、男女ともに原因があるカップルが24%、原因不明が11%と報告されています。不妊カップルの約半数において、男性側に原因があるといわれています。

男性不妊症の主な原因は勃起・射精障害や尿路性器感染症、精路閉塞など挙げられます。
今回はその内の15.6%程度を占めている精索静脈瘤についてお話させていただきます。

精索静脈瘤の多くは無症状で稀に陰嚢痛を訴える方がおられます。
見た目では、陰嚢が大きく感じることもあります。精索静脈瘤は、健康上特に問題ない病気ですが、不妊となると精巣温度の上昇により酸化ストレスの増強や腎臓からの代謝産物の逆流により造精機能障害のリスクがあるといわれています。

当院では2020年より精索静脈瘤の治療を開始しました。
当初は自費治療でしたが、数年前より保険治療でできるようになりました。

手術の方法はさまざまですが、当院では顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術を行なっています。
低位結紮術は局所麻酔で行える為、日帰りで実施する事ができます。
手術時間も約80分程度の為、半日で行える手術です。
また手術の効果は60~80%精液所見が改善するといわれています。

自覚症状や気になる事がございましたら、水曜日の午後泌尿器科もしくは土曜日の午後婦人科の男性医師が行っている男性不妊外来にていつでもご相談下さい。

泌尿器科の担当医師、看護師が「ONE TEAM」となってサポート致します。