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高濃度ヒアルロン酸含有培養液についてご存じですか?

2022.5.26
レポート
生殖技術部門より

ホームページをご覧のみなさまへ

検査や準備周期、採卵が終わり、いよいよ最後の胚移植です。
最後に胚のためにまだできることがある事をご存じですか?
それが高濃度ヒアルロン酸含有培養液です。

ヒアルロン酸には胚の保護と子宮内膜への胚の着床を促す効果があります。
反復着床障害では、高濃度ヒアルロン酸含有培養液を使用することで妊娠率・胎児心拍率が向上するといった報告があり、当院でも使用することが出来ます。
ヒアルロン酸はもともと卵胞や卵管、子宮腔内に存在しており、安全性も確認されていますのでご安心ください。
生殖医療ガイドラインにおいても胚移植時の使用が推奨されています。(推奨度:B)

使用につきましては、保険周期の場合には制限があり、初回の胚移植では原則使用できません。2回目以降の胚移植を受けられる際は医師に使用希望であることをお伝えください。
自費周期の場合は使用する培養液や移植方法に制限はありません。
当院では高濃度ヒアルロン酸含有培養液の使用を積極的に勧めさせていただいておりますので、追加費用なしに全例適応とさせていただいております。