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精液検査をリニューアルします。より詳しく検査を行います。

2020.12.21
お知らせ
生殖技術部門より

ホームページをご覧のみなさまへ

2021年より精液検査の方法を刷新致します。

今までは基本的な精液検査(精子の数、運動率、運動性、奇形率)は胚培養士が顕微鏡を使って行ってきました。
今後は精子を認識できる分析機(SMAS)で検査を行います。
とくに精子の多い場合や精子の運動性については精度が上がり、より客観的なデータをお示しすることができます。

今までは別検査だったSMI値(精子の運動性を数値化した検査、SQA検査)がSMV値(精子運動性指数)に新しくなります。
SMV値は総合的な精子評価データとなり人工授精や、体外受精、精子凍結の場合でも、今後付け加えられます。

次に奇形精子の割青をより詳しく調べるように変更致します。
今までの奇形率から新しく正常形態率検査としてより詳しく調べます。
実は本当に正常な形をしている精子の割合は多くありません。
正常形態率の基準値は4%以上です。
つまり96%異常な精子が含まれていても基準値内となります。(これは厳密に精子の形を調べた場合の基準値です)

正常形態率検査は医師の判断で行います。仮に検査結果が基準値以下である場合(正常な形をした精子が極端に少ない)は正常な形の精子を探して受精させる顕微授精をおすすめする場合も考えられます。

詳しくは画像を御覧ください。

 

最近寒い日々が続いています。精液を自宅からお持ち頂く場合、冷えないようにご配慮ください。
精液が冷えないよう、温かい部屋で精液採取をお願いします。

人工授精、体外受精では保温容器をお貸し出ししております。
精液検査の患者様には保温容器が数に限りがあることと、検査日が不定のためお貸し出しできません。

精液保温容器使用の効果については下記URLをご覧ください。
https://www.ivfnamba.com/news/10036.html