ニュース&トピックス

日本周産期・新生児医学会の参加報告(大阪医師)

2019.8.13
レポート
医局より

ホームページをご覧のみなさまへ

こんにちは。医局の大阪と申します。

7月13~15日に松本(長野県)で周産期新生児学会に参加しましたので、ご報告致します。

毎年開催される、産婦人科・小児科分野では最も大きな学会の一つです。
私は昨年まで三重県の周産母子センターで勤務しておりましたので、前の病院の症例で双胎と分娩時出血について発表をしました。双胎の合計出生体重が大きいほど、分娩時の出血量が多くなるといった内容です。双胎妊娠は周産期合併症やリスクが増えますので、慎重な管理が必要となります。子育ての大変さも2倍?かも知れませんが、喜びや楽しみも2倍かも知れませんね。

また、私の先輩は妊娠中の特発性腹腔内出血(SHiP)について発表されていました。これは子宮内膜症あるいはその影響による新生血管等が何らかの原因で出血して起こる病気です。子宮内膜症は不妊症の患者さんの約半数に見られるとの報告があります。また体外受精をされる方の数%は子宮内膜症があるとも言われています。子宮内膜症があると早産(低出生体重児)や前置胎盤が増えるという報告がありますので、妊娠してからも気を付けたい病気です。

そんなホットな話題からの、夜もとてもホットでした。全国の10大学ほどの産婦人科医が集う平成会(令和になっても平成会)という懇親会があり、昨年に引き続き今年も参加させて頂きました。
今年のテーマは「無礼講」ということで、各所のボスを面白おかしくイジるというコンセプトで余興を行いました。私のボスは三重大学産婦人科教授の池田智明先生です。各大学の余興を見て感じたのは皆さん、よく見ていらっしゃると言いますか、やはり愛されるボスの元には人が集まり、良いチームが出来るのだと感じました。持論ですが、ボスに選ばれる人はやはり魅力がある方が多いと思います。話が長いとか、ゴルフの時にやたら元気だとか言いつつも、そこには愛が溢れていました。

この学会に参加し、刺激を受け、また日々の勉強に精進したいと思った次第です。
まだ暑い日が続きますが、皆様ご自愛くださいませ。