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患者会~アイリス~について

2020.10.7
お知らせ
看護師より

ホームページをご覧のみなさまへ

こんにちは、皆さまいかがお過ごしでしょうか。流れる雲に秋の訪れを感じる過ごしやすい季節となってきました。
皆さまはアイリスという当院の患者会をご存じでしょうか。
アイリスとは、治療の終結を一緒に考える、看護部主催の患者会です。今回はアイリスについてご紹介させていただきます。

 

治療と向き合われている患者様に、看護師から紹介させていただく会が治療の終結をテーマにした会ということに驚かれるかもしれません。
普段はあまり話す内容ではありませんし、話したくない、考えたくないという方もいらっしゃいます。しかし、不妊治療には、お子様を授かる未来と、現在の医療ではお子様を授かることが難しい未来があるのが現状です。あきらめずに治療を続ければ必ず努力が実を結ぶものでもないという治療です。
アイリスは「終結をすることを決める会」ではありません。ご自身の中で触れたくない、考えたくない「治療の終わり」について、あえてお時間を作っていただき、皆さんと一緒に考える会となります。

 

会の内容は、講演会と交流会の2部形式となり、講演会では不妊治療終結の経験者から、治療を始めたきっかけ、治療中の想い、治療終結を決断された理由、治療を振り返ってみて今感じること、治療中の皆さまへ向けたメッセージなどをお話しいただいています。
交流会では、少人数でのグループで同じ想いを持つ患者様同士の意見交換や、治療中のお気持ちを表出していただく場となっています。話したくない時は無理に話さなくていいため、参加者の話に耳を傾けている方、時には涙を流されながら講演会・交流会に参加していただいている方とさまざまです。
雰囲気はとても和やかで、終始穏やかに進み、毎回交流会は予定の時間では足りないくらい名残惜しいものとなっています。

 

アイリスは2013年から年に2回、計13回開催し、これまでに約160名の方にご参加いただきました。ご夫婦での参加は約3割でした。

今年は残念ながら新型コロナ感染防止の観点から開催中止の運びとなり、既にご予約をいただいておりました患者様におかれましては、大変申し訳なく感じております。
今後患者会が再開となりましたら、ホームページ等で詳細をお知らせいたします。またアイリスが開催されない間に、先の見えない治療に行き詰まりを感じ、辛い気持ちや不安が込み上げてくるかもしれません。そんな時は、いつでも看護師に相談してください。

 

これまでご参加いただいた患者様からのメッセージを掲載しています。治療に向き合っている皆様に「今この瞬間」を立ち止まって考えていただけるきっかけになればと願っております。