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子宮内膜の着床の窓が適切でなければ妊娠できません

ERAは胚移植する日の内膜が着床可能状態にあるかを遺伝子レベルで調べる検査です。

“着床の窓”とは、胚を受け入れる準備ができている子宮内膜の「時期」のことを指します。
通常子宮内膜は時間経過と共にホルモンの影響で増殖・成熟し、着床の準備が整います。
超音波検査で子宮内膜が特に問題なさそうであるにも関わらず、移植しても着床に至らない場合や化学流産を繰り返す場合、実は移植日に着床の準備が整っていない可能性があります。

この検査は、実際の移植と同様の方法で内膜を調整して検査を行うので、2ヶ月(準備周期+検査周期)必要になります。
検査は、子宮内腔液を採取するだけでOKです。
痛みもほとんど無く、外来の診察室で5分程度で終了します。

遺伝子検査の結果、着床の窓が何時間ずれているかがわかります。
IVF反復不成功の方の約3割で、着床の窓がずれており、胚移植の時期を調整することで妊娠率が向上することが知られています 1)。

1) Carlos Simon et al.:Prospective, randomized study of the endometrial receptivity analysis (ERA) test in the infertility workup to guide personalized embryo transfer versus fresh transfer or deferred embryo transfer,; ASRM Annual Meeting 2016

本検査について詳しい説明ご希望の方は遠慮なく診察室でご相談ください。