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月経移動について(北山医師)

2019.5.2
レポート
医局より

ホームページをご覧のみなさまへ

こんにちは、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか。

医局の北山です。

お話をきくとゴールデンウィークと治療が重ならないように今週期は治療をお休みしますと決めている方もおられます。大事な用事だからと月経移動を希望される方もおられます。

 

月経移動の理由として一般的には、

祝日や休日に旅行やイベントなど大事な用事がある、

大事な試験や大会が月経と重ならないようにしたい、

医学的には、治療での副作用で出血が増えること、と月経との時期を避けたいなど理由はさまざまです。

月経調節のメカニズムをひとことで言うと、ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を内服して内膜をつくり、飲みやめると、ホルモンで支えられなくなった内膜がくずれて月経がきます。

 

では、月経を早めるのと遅らせるのと、どちらを選択したらいいでしょう。

月経を早めるメリットは月経を避けたい当日に内服をしなくて済む点です。ホルモン剤を内服していて嘔気などの副作用があれば、月経をずらせたとしても調子が思わしくないかもしれません。

デメリットとしては内服終了後いつ月経が起こるか完全に予見することは不可能なので確実性に欠けます。なので、数か月前から調節して大会や試験に備える場合には月経を早めることが向いていそうです。月経を遅らせる場合は避けたい日に内服していればいいので確実ですし、比較的直近の処方開始でいいので、不妊治療中の休憩の旅行やイベントの場合は遅らせるほうが向いているかもしれません。

というのが教科書的な説明ですが、私の場合は、荷物を減らしたいので、ナプキンを持っていくよりホルモン剤をもっていく方が動きやすいなぁ!と遅らせることを選択したりします。

もし月経調節希望の場合はご相談ください。