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看護師相談室についてのお話し

2020.5.22
院内イベント
看護師より

通院中の患者様へ

当院では2013年より『看護師相談室』を行っています。不妊症看護認定看護師が皆様のお話を伺っています。話す内容はどんなことでも構いません。皆様の来談をお待ちしています。

少し古いデータにはなりますが、2016年1月~2018年8月までにご利用いただいた方々のお話の内容をまとめましたのでお知らせします。

 

来談者数 計78名

相談内容

①治療について

・治療の基本的な知識が欲しい

・ステップアップについて聞きたい

・体外受精の流れ、副作用、料金を知りたい

・仕事と両立できるのか

・不育検査はしたほうがいいのか

・今までの治療の振り返りがしたい

・採卵するべきか、それとも移植をしたほうがいいのか

・卵がとれるうちは採卵したほうがいいのか

・自分が望んでいる治療が行えているのか確認したい

・普段の生活で、妊娠に向けて改善できることはあるのか

・夫と治療についての意見が違う・・・

・医師から提案された治療法が自分には合わないのではないか

 

②精神面について

・治療が長引いているので焦ってしまって・・・

・凍結胚がなくなるのではないかと不安

・夫とどのように治療のことを話し合えばいいのかがわからない

・もう無理なのかな・・・

・治療してまで子どもが欲しいのかわからなくなってきた

・夫は前向きだが私は辛くて・・・温度差を感じます

・夫は治療に協力しないというが、自分は諦めきれない

・治療のことを話せる人が夫しかいない

・初めての体外受精で意気込んでいたのに、妊娠できなかった、気持ちの落ち込みが激しい

・1人子どもがいて子育てが大変、今から妊娠・出産となるとそれも大変。そこまでして治療しないといけないのかな

・判定までの2週間や判定後の気持ちの落ち込みが大きい

・このまま妊娠しなかったらどうしよう・・・

・胚盤胞まで育たなかったことがショック

 

③終結について

・やめどきがわからない

・自分はやめどきだと思っているが、夫は1回妊娠できたから次も妊娠できるのでは、と思っている

・妊娠しないことが、普通のことができない・自分に価値がない、と思ってしまう

・やめどきと向き合わないようにしてきたのかもしれない

・養子縁組について聞きたい

・非配偶者間人工授精(AID = 第3者の精子を用いた人工授精)について聞きたい

・卵子提供について聞きたい

・このまま治療をやめてしまったら後悔するかもしれない

・仕事が忙しくて治療を続けるのが難しい

・治療をうけるかどうか悩む時がある 自然に任せてみてもいいのかな・・・

 

お話いただく内容は様々です。

治療全般に関すること、夫婦間のコミュニケーションの取り方や意見の相違について、治療に対する漠然とした不安や苛立ち、治療以外の選択肢など通院中の皆様がいろいろな思いや悩みを抱えておられることがわかります。

私たちにお話いただくだけでは解決できないこともたくさんあるかと思います。

ですが思いを話すことで、自分自身の気持ちが整理できた、話せたことですっきりした、誰かに聞いてもらいたかったので話せて良かった、と思えるかもしれません。

 

不妊治療は忍耐強く努力しても必ずしも努力が報われる治療ではありません。

そのため治療を振り返られた時後悔のないように、自分自身の治療を理解すること、様々な選択肢を知っておくこと、治療中は治療期間の目安をもうけること、をお勧めしています。

 

どんな些細なことでも構いません。お気軽に『看護師相談室』をご利用ください。

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