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不妊治療中のインフルエンザワクチンについて(医局)

2019.12.3
お知らせ
医局より

ホームページをご覧のみなさまへ

今回は外来で質問を受けることが多い、インフルエンザの予防接種についてお話しします。

寒い季節となり、年末年始に向け人の移動も多くなりインフルエンザの流行期となりつつあります。当院職員もインフルエンザワクチンを接種し終えました。

インフルエンザワクチンの予防接種時期についての質問が多いのですが、基本的には不妊治療中のどの時期であってもワクチン接種をしてもらっても問題ありません。妊娠後でも妊娠中の全ての時期において安全に接種してもらえます。妊娠初期は予防接種を避けるよう勧められた時期もありましたが、初期に接種を受けたことで流産や胎児の先天異常の発生リスクが上がったとの報告はありません。妊娠中には免疫力が低下するため、インフルエンザに罹患すると重症化する危険性もあり、妊婦さんには積極的にワクチン接種を勧めています。

インフルエンザワクチンは国と委託契約した受託医療機関に配分されるため、当院ではワクチンのご用意はできませんが、お住まいの市町村の広報誌やホームページなどを活用してお近くの受託医療機関を探すことができます。

インフルエンザワクチンには保存剤の入ったものと入っていないものがあり、妊娠されている方は保存剤の入っていないワクチンを選択することもできますが、保存剤不使用のワクチンが用意できる医療機関は産科・産婦人科に限られます。

もし当院で治療中にインフルエンザに罹患された場合は、解熱して3日経過してからの受診をお願いしています。インフルエンザと診断された場合は、当院受診前にご相談下さい。